グレートサーファー・今村厚

Koji Sasaki

Koji Sasaki

不思議なご縁というものは、時として大きなムーブメントとなり、私のライフワークになっていく。

その筆頭が、レジェンドとも言われている今村厚プロだ。

サーフィン撮影を始めた頃、私はサーファーの名前などほとんど知らなかった。

知っていたのは、前回取り上げさせていただいたMARこと大野修聖(まさとし)プロとその双子の兄弟、大野仙雅(のりまさ)プロ程度くらいのものだった。それは一般的なサーファーへの知識ではないかと思う。

話は戻るが、多々戸や白浜で撮影をしていると、毎度お会いする方がいた。この頃私は腕に「撮影」とか「写真」などの腕章をつけて怪しまれないようにして撮影していた。撮影していると、良くお声がけいただくようになった今では考えられないほど必死だった。

私はこの方のアグレッシブで攻めるライディングが好きで、いつも追いかけていた。軽くご挨拶だけはしていたが、今村プロ※以下アッチさんから「今村厚といいます」と話しかけられて色々お話を伺った。正直、マメな方だと思った。

そして、いつの間にか毎日のように撮影することになっていったのだった。今思えば、そうなるのは必然だったのかもしれないが、人を引きつける魅力がアッチさんにはあった。白浜神社前でコーヒー&サーフショップIRIEをやっているのも後から知った。

レジェンドたる所以、成績やビッグネームも後で周りから聞いた。そう、私はサーフィン界のことなど、全くといっていいほど知らないのだから。今では少しテクニックのことはわかるようになったが、昔からのサーフィン界隈についても、現在についても、あまり詳しいことはよく分かっていない(笑)本人はいたってお茶目で、遊び心に満ち溢れたサーファーであり、人一倍楽しんでもいるのだ。

レジェンドと書いたが、本人はレジェンドなどと呼ばれるのは心外ではないかなぁとも見える。それは、毎日腕を磨き続け、どんな波でもパーフェクトに乗りこなす能力を持続させていることからもよく分かる。

※写真を撮るようになって、サーフィンへの造詣の深さと愛情のある文章で、逢うたびに面白いサプライズが味わえるnakisurfの船木さん(また別にブログに書きます)とアッチさん。

それからというもの、事あるごとに同行させていただき、撮影をこなしてきた。周りからは「専属カメラマンでしょ?」などとも言われるようになった(笑) 専属?にならざるを得ないのは、前述した通り、アッチさんが波を見る目が確かで、一緒にいれば必ずいい絵が撮れるということに他ならないからだ。

ここにアップしたのは、2年ほど前のTHE DAYで白浜にビッグスウェルが続いたときのもの。それから、別のポイントで攻めているときのもの、です。めちゃくちゃいい波っていうのは年に数回あるかないか、それがこの年は1月から3月にかけてずっと続いていたのです。

2020年はコロナで緊急事態宣言が出てから、なぜかずっと波がなくていい絵がほとんど撮れなかった。これはそういう戒めなのだと心に刻んで、風景写真をメインにした。

前回MARのことを書いたのだけれど、実はこの時、少し早くからアッチさんも入っていた。やっぱり波を見る目が二人共素晴らしいのである。

この日は、二人共素晴らしいライディングなので、撮影しながらずっと魅了されていた。このポイントで撮影できたのは奇跡的でもあり、なおかつこんない凄いライダーを同時に収めることができたからである。だからTHE DAYと書いたのだ。

アッチさんは攻めるライディングで魅了してくる。しかし、あまりにいい波過ぎて余裕で手を振ってくれたりした。

かなりの満足度だったようで、海から上がってきた時いい笑顔になっていた。

MARを撮影し終えた頃、アッチさんはすでに帰宅した後だったが、この日は一日中いい波が続いていて、午後からまた別のポイントで入るよと連絡が入り、ビッグスウェルを一日堪能できた日でもあった。

なんて素晴らしい一日だったろう。

これからもいい波と素晴らしいサーファーに巡り会えますように。

サーフィン撮影にハマったきっかけを作ってくれた人が他にもいた。

続く。

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